乾燥した春が葡萄の樹に良い影響をを不え、2014年が始まった。フロレゾンは6月初旬に順調に進み、 これが安定した収穫量を得る事につながった。6 月は 36℃まで気温が上昇。理想的だった。一方、ポマ ール、ボーヌ、ムルソーでは天候不良による雹害が発生した。夏は涼しく曇りがちな天気が続いたが、雨 は多くはなかったので悪くはなかった。8 月 20 日頃からは乾燥した晴天となった。この天気は 10 月下旬 まで続き葡萄を十分に成熟させた。収穫は 9 月 19 日より最高のコンディションの中で進められた。 2014 年は赤・白共にかなりの高品質だ。個人的には 2014 年をクラシックな年と位置付けている。2002 年や 2010 年と似ているが、ちょっと違う。よりしっかりとした骨格を持ち、既に現段階から各テロワールの 個性が良く現れているのだ。雹害を受けた地域以外は、収穫量が激減した過去 3 年間に比べると 235hl/ha と適切な収穫量を得る事が出来たのも良かった。（2010 年と同程度）

2014 年について/フィリップ・パカレ


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